2日目の発表の最後は、
カイロプラクティック制度化推進(準備)会議事務局の
山田雄次事務局長の、
「手技療法を取り巻く現状の報告」。
そして、倉敷芸術科学大学 生命科学部 生命科学科 准教授
山﨑功晴先生による安全講和、
「医療職を意識した医療倫理学とは」。
独立行政法人 国民生活センターが
2012年8月2日に公表した
『手技による医業類似行為の危害-整体、カイロプラクティック、マッサージ等で重症事例も-』、
消費者庁から2017年5月26日付で発行されたニュースリリース
「法的な資格制度がない医業類似行為の手技による施術は慎重に」
http://www.jfcp.org/topics/2017/index.html
など、
医業類似行為の手技療法の施術による危害の問題を
未然防止するためにも、
施術者として知っておくべきこと、
守るべきことの基本事項を、
あらためて考える時間となりました。
何のために、誰のために、
何が必要なのか。
どうあるべきなのか。
こういうことは、
ただただ仕事をしている時間とは別に、
時々こうやって時間をとって考えることが
とても大切だな、と感じました。
基調講演「代替・統合医療と新しい健康づくり」は、
首都大学東京 名誉教授、放送大学客員教授、
星 旦二先生(MD, PhD)。
星先生は、日本における予防医学の分野の
第一人者の医学博士です。
健康長寿の地域と
そうでない地域にはどんな違いがあるのか。
海外と日本で、
一般市民の医療と予防に対する認識が
まったく異なること。
その中で、手技療法に携わる私たちが
何をしていくべきなのか。
何をどう示すべきなのか。
時には過激に、
時にはユーモアを交えて、
日本と海外の医療と予防医学の事情、
環境、法制度などの現状から
これから向かうべき方向、
代替・統合医療の関係者がすべきこと、
新しい健康づくりへの提言、
などを力強くお話いただきました。